多様性を重視した次世代の組織づくりを伴走するTDC Global、トップ企業のDEI推進事例や声を集めた書籍『私たちが共に、DEIの歩みを加速させるために』を10月発売。

〜政界・経済界から支援の声。野田聖子さん、鈴木みゆきさんも書籍に参加〜

企業内の多様化する人材を輝かせるため、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(以下、DEI)に関するコンサルティングを行うTDC Global(本社:オーストラリア、創設者・マネージングディレクター:サラ・リュー)は、DEIを推進するトップ企業の日本における知見や洞察を集めた第3弾となる書籍、『私たちが共に、DEIの歩みを加速させるために』(英語タイトル:Together, We Accelerate)を2024年10月24日(木)に出版いたします。また、本日10月22日よりAmazonでのオンライン販売を開始いたしました。

本書では、アサヒグループホールディングスなど6社のパートナー企業の協力の下、多様化する個の価値観やアイデンティティを組織内でどのように生かし、輝かせていくのか、具体的な取り組みや事例をご紹介しています。


転職が当たり前となり、人材の行き来が盛んになった現代社会だからこそ、魅力的な人材が長く働きたいと感じる環境づくりが、企業側にとっては今まで以上に重要視されつつあります。企業の経営層や人事の方々を始め広くDEIに関心のあるビジネスパーソンへ、洞察や気づきを得ていただける書籍に仕上がりました。



◆TDC Globalとして3冊目の書籍、女性活躍やジェンダー平等を取り上げた過去作に続く

これまでTDC Globalでは、2020年と2021年に続けて2冊の書籍を出版しています。前作では、ジェンダー平等や女性活躍推進に焦点を当て、各社の取り組みを幅広く紹介することで、国内のDEI推進について気運が高まる一助となりました。

今回TDC Globalが出版する『私たちが共に、DEIの歩みを加速させるために』は、グローバルに展開するトップ企業7社の先進事例を紹介し、さらにDEIに取り組む個人のストーリーや想いにまで掘り下げることで、個人や企業がDEI領域で具体的に進展するための、より実践的な戦略や取り組み・行動計画を示す内容となっています。

掲載企業一覧:

アサヒグループホールディングス株式会社

キンドリルジャパン株式会社

株式会社JERA

日産自動車株式会社

マニュライフ生命保険株式会社

Ridgelinez株式会社

TDC Global

また、ジェンダー平等にとどまらず、人種や文化的背景、世代、階級、性的指向性や性自認、障がいの有無などの側面を含むあらゆる多様な才能が活躍するためのより幅広いアプローチについても取り上げています。

◆最低ランクの日本のジェンダーギャップ指数、埋めていくために私たちができること

2024年6月に世界経済フォーラムが発表した2024年の「ジェンダーギャップ指数」において、日本は156カ国中118位であり、依然として男女格差が埋まっていない現状が示されました。一方で、2024年にTDC Globalが行った調査(*)では、日本市場において、DEIが企業経営に重要だと考えているDEI推進マネージャーは85%、また、DEIへの投資額がここ1~2年増加すると答えている割合は78%に上り、多様な顧客ニーズや環境の変化に対応していくために、多くの企業・組織がDEIの取り組みの必要性を認識し始めているといえます。長らく議論となってきた「選択的夫婦別姓」についても、今年6月に経団連が初めて導入を求める提言をまとめるなど、変化の兆しが生まれています。

*1  グローバル・トレンド・レポート:グローバル規模で50名以上の正社員、各支店に20名以上の従業員が在籍する企業を対象に、オーストラリア、日本、シンガポール、香港のDEI推進マネージャー451名と従業員964名からの情報提供による調査結果。

日本社会において、DEIの重要性について具体的な議論が活発に行われるようになったことは、大変喜ばしい状況です。しかし、これを一過性の動きとせず、持続的な取り組みとして推進し続けることが重要です。変革には時間がかかるからこそ、TDC Globalは今後も企業のDEI推進を加速するためのサポートに取り組んでいきます。

◆TDC Global創業者兼マネージングディレクター サラ・リューよりご挨拶

DEI推進のためには、お互いの経験から学び合うことが不可欠です。本書は、パートナー企業各社の協力のもと、DEIの取り組みについて、DEI推進に携わる個人の想いにまで掘り下げ、より理解を深める一冊を目指しました。また、ジェンダーにとどまらず、世代や人種・文化的背景、障がいの有無といった多様性の様々な側面について扱っています。

日本におけるDEIは、表層的なものから、ビジネス戦略に根付く長期的な取り組みへとシフトする段階に来ています。従業員も、顧客も、株主もが、DEIを望んでいるという認識を持つことが必要です。それはもはやオプションではなく、ビジネスの核となる要素であることを正しく理解し、私たちは歩みを加速していく必要があります。

本書が日本でのDEIの取り組みを活発化させ、連帯を生み、皆さんを奮い立たせる内容になっていることを願っています。

サラ・リュー(創業者 兼 マネージングディレクター)

台湾で生まれ、ニュージーランドで育つ。大学在学中には東京大学で1年間学び、キャリアをオーストラリアで築く。

サラは、オーストラリアで最も影響力のある女性100人の1人にノミネートされ、彼女のリーダーシップのもと、TDC Globalは、2020年と2021年にNSW Export Awardsにおいてオーストラリアのトップ輸出業者の最終選考に選出された。G20 Young Entrepreneur Alliances(G20 ヤング・アントレプレナー・アライアンス)ではオーストラリア代表として参加し、国連女性機関(UN Women)およびグローバル・ウーマンズ・サミットの中では、DEIに関する対話のファシリテーションを行うなど、活動の舞台を世界へと広げている。また、Forbes Women’s Awardsの審査員に名を連ね、日本の内閣総理大臣閣僚会議のAPAC顧問も務めた。

◆出版にあたり、政界・経済界からも応援の声

『私たちが共に、DEIの歩みを加速させるために』の出版に際しては、政界および経済界より、日本の女性リーダーとして第一線で活躍されている野田聖子衆議院議員と、数々のグローバルトップ企業の要職を歴任されている鈴木みゆきさんにもご参加いただいています。

ー本文引用ー

多様性は本来の自然な状態であるはずで、何か特別なことのように語られるのには違和感があります。「多様性」とは、異なる属性同士が争ったり、権利を主張したりすることではなく、「相手ができないことを私なら補える」という行動や気持ちに結びついていくことです。

野田聖子衆議院議員 

ー本文引用ー

リーダーとして、性別だけでなく、文化的、世代的、人種的背景も含め、さまざまな視点や哲学、経験を持つ多様なチームを育成することは、困難な問題に直面した際にクリエイティブで画期的な解決策を見出す上で、大きな恩恵を得ることだと実感してきました。

鈴木みゆき さん

株式会社JERA 独立社外取締役/Western Digital Corporation 社外取締役/Twilio Inc. 社外取締役

◆書籍『私たちが共に、DEI の歩みを加速させるために』概要

『私たちが共に、DEI の歩みを加速させるために』 

著者:TDC Global

発売元:株式会社幻冬舎メディアコンサルティング

価格:1980円(税込)

出版日:2024年10月24日

amazon販売サイト:https://www.amazon.co.jp/dp/4344691393

本書で取り扱う内容:

  • ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの取り組みを活用することで、どのようにイノベーションと成長を推進しているか
  • 多様な人材が活躍できるインクルーシブな環境をどのように醸成しているか
  • どのように困難を乗り越え、キャリアとリーダーシップにおけるレジリエンスを築いているか
  • DEIの取り組みと成果を将来に向けて推進するための適切なステップの導入にどのように努めているか

◆TDC Global について

TDC Globalは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)の推進による組織の成長を支援するコンサルティング会社です。優秀な人材が世代や文化、性別などの多様性を活かしながら成長しできる、魅力的な組織づくりのためにクライアントと共に歩みます。

TDC Globalはアジア太平洋地域でトップ10のコンサルティング企業にランクインしており、各地域のニュアンスの違いを十分に理解しながら、お客様を成功に導くためにグローバル戦略を適応させるアプローチにより、クライアントの多くを占める多国籍企業を支援しています。業界は多岐に及び、特に大きなインパクトを与えるため、歴史的に男性が多い業界に注力しています。

TDC Globalの活動は、オーストラリアを拠点に、日本をはじめ、シンガポール、韓国、インドなど、アジア太平洋地域全体に拡大しています。

各パートナー企業よりコメントのご紹介

・アサヒグループホールディングス 

取締役 EVP 兼 Group Chief People Officer 谷村圭造さん

アサヒは、DEI推進において「shine AS YOU ARE」をコアメッセージに掲げ、社員一人一人が輝けるような職場環境を目指し取り組んでいます。

社内でDE&Iに取り組んだ結果、商品開発の場でも経験年数などのパワーダイナミックを超えて、皆が持っている新しい視点や提案を積極的に取り入れることができ、アサヒにおいてビジネスのイノベーションを生み出すことが可能になったと私は考えています。

・キンドリルジャパン株式会社
専務執行役員 プラクティス事業本部長 兼 インクルージョン・ダイバーシティ&エクイティ担当 松本紗代子さん
私たちキンドリルは、企業として日本社会の中核となる社会基盤を日々支えるのと同様に、ID&Eの取り組みが日本のカルチャーを変えていく下支えにもなると考えています。最近では企業横断型の取り組みを積極的に推進し、外部メディアに取り上げられたり、他社のイベントに登壇してID&Eの取り組みを伝えたり、大学で講演を行う機会も増えました。さまざまな企業や団体と一緒に、日本全体にインクルーシブなカルチャーを浸透させていくことが、私たちのID&Eのゴールです。

・株式会社JERA 
執行役員 企業価値創造担当 藤家美奈子さん
JERAは、電力会社の良いDNAを引き継ぎつつも、「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」というミッションを掲げ、新しい挑戦を次々に展開しています。今までにない発想が求められ、そのためには人財の多様性も必要となるため、JERAではD&Iの浸透が不可欠だと考えています。さらに、多様な人財が活躍するイノベーティブな会社には、グローバルな競争に勝ち抜ける良い人財が集まるという、良いスパイラルも期待できます。
JERAでは今後も、カルチャー醸成や多様性の実現など、D&Iの推進に力を入れていきます。究極的には、「D&I」という言葉が不要になるほど、D&Iが意識されずに全社に定着していることを目指しています。

・日産自動車株式会社 

常務執行役員 グローバル人事マネジメント、DEI担当 ミッシェル・バロンさん 

日産は、多様性が存在しているだけでなく、誰もが価値を認められ、歓迎されていると感じ、アイデアや考えを自由に発言できるようなインクルーシブな職場環境づくりに向けて、長期的で持続的な取り組みを行っています。DEIを推進するにあたり、統計や数値目標はあくまで副産物に過ぎず、本当に焦点を当てるべきは、日々の意識や行動の積み重ねであると考えています。社内のリーダー向けに共通の行動指針を示した「日産リーダーシップウェイ」の策定のほか、従業員調査を行ってどこに注力すべきかを洗い出すなど、DEIを企業文化に根付かせるためのより本質的な変化を目指しています。また、従業員リソースグループ(ERG)を通し、一人ひとりが会社により親近感を持って自らが受け入れられていると感じられるよう、サポートしています。

・マニュライフ生命保険株式会社 
専務執行役員 チーフ・ディストリビューション・オフィサー 外池宏之さん
マニュライフ生命は、社員、そして会社全体の革新と成長を促すために、多様性があり、公平かつインクルーシブな職場が非常に重要だと位置づけ、環境作りに注力しています。さらに、多様な顧客のニーズに応えるためにも必要不可欠な要素と捉え、取り組んでいます。
さまざまな人たちが一緒に働くことがとても大切です。企業として、自社社員の活躍からよりよい変化を起こすことで、社会全体のムーブメントにもつながるでしょう。マニュライフ生命として、誰もが輝ける世の中のために引き続き努力していきたいと思います。

・Ridgelinez株式会社 
代表取締役CEO 今井俊哉さん
Ridgelinezでは、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を重要な経営戦略と位置付け、CEO直轄でD&I推進室を設置しています。
日々の業務や採用判断においては、無意識の偏見が多様な人材の活躍やポテンシャルの発揮を制限している可能性があります。これを自覚し、受け入れることで、インクルーシブなマインドを育み、多様な才能を持つ人が活躍できる場を広げていくことが重要です。

元のプレスリリースはこちらをご覧ください:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000054196.html

@tdcglobal_

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